旧ほっかほっか亭古牧店の思い出
僕は高校生だった昭和58年は七瀬に住んでいました。当時父親は単身赴任をしていましたが家にいた日に母親が不在だったのでほか弁を買ってこい!といい家から近い古牧にあったほっかほっか亭さんに行きました。
父親と僕と姉の3つ分買い僕はかき揚げ弁当を食べましたがめちゃくちゃに美味しく大感激でした。そして母親がいない日に父親がいるとほっかほっか亭さんに買いに行きほっかほっか亭さんには良い思い出がありました。
バーミヤンさんが出来たのが1986年でこの頃はまだなくセブンイレブンさんが文字通り7時から11時の営業でスラーピーやポストミックスが販売されていた頃でほっかほっか亭さんは外食産業のパイオニア的なお店でした。
高校卒業後僕は東京や大阪に行き長野市に戻ってきた頃は就職していたので自由に外食ができるようになりいつしかほっかほっか亭さんのことは忘れて行きました。
今年の1月に長野ロキシーさんで五島の寅さんというドキュメンタリー映画を見ました。離島で7人の子供を育てた夫婦の22年を追いかけた作品でしたが独身の僕は家族について考えさせられホロリときました。
五島の寅さんを見てからしばらくした後で仕事中に古牧を通ると銀行やスパーさんの近くに黄色い外壁の建物を見つけもしかしてそこはほっかほっか亭さんの後地ではなかったのか?と思いました。
30年以上前だったので記憶が確かでなく違ったら申し訳ありませんが建物があった場所は忘れても家族団らんで食べたほっかほっか亭さんの美味しさや楽しさが甦ってきました。
それからしばらくして4月8日にほっかほっか亭さんだと思う黄色い外壁の建物が取り壊されているのを信号待ちの車から見えました。
何年か前に信大工学部の近くにあったほっかほっか亭さんは閉店になり長野県からほっかほっか亭さんのお店は無くなりました。ほっかほっか亭さんが思い出になり……そこで弁当を買って食べた父親は亡くなり…姉は嫁に行き……存在しない家族のことを思いだし時の流れを感じたのでした。
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