友吉鶴心さん/薩摩琵琶奉納演奏会

プラネマン2

2016年10月29日 11:20

10月15日に松代にある皆神神社で薩摩琵琶の大家友吉鶴心さんが奉納演奏会を開催したので観賞に行きました。


友吉鶴心さんは1965年に浅草に生まれました。両祖父が薩摩琵琶の関係者であったことが縁で薩摩琵琶を学び祖父の名跡を世襲、薩摩琵琶の伝統継承や普及に務めNHKの大河ドラマや歴史番組の芸能考証指導など広く国内外で活躍しています。


滅多に聴く機会のない薩摩琵琶の大家がわざわざ長野市まで来てくれ楽しみでした。


奉納演奏会は皆神神社神殿で開催され神前へのご祈祷から入り神々しい厳粛な雰囲気で始まりました。


そしてご祈祷終了後に奉納演奏会が始まりました。友吉鶴心さんが手直しした「弘法の舟〜弘法大師和讃より〜」を朗読しながら薩摩琵琶の演奏がありました。

今から1200年以上昔に讃岐の国で生まれた弘法大師が遣唐使船で唐に行った様子を描いた歌詞に薩摩琵琶の幻想的な音色が演奏されました。


皆神神社のある皆神山は古くから修験道の山として知られ和歌の中にも皆神山が歌われたものがありその和歌を友吉鶴心さんが朗読しながら薩摩琵琶が演奏されました。


残念だったのはある親子連れが祈祷中に騒いで厳粛で神聖な雰囲気がぶち壊されたこととNHKの大河ドラマを指導する古典芸能の大家の前で子供を寝させたり演奏中にしゃべったり出入りしたり…失礼があり芸術に対するリスペクトの気持ちがなく残念に思いました。

親子連れは神前や古典芸能を幼稚園や保育園と勘違いしているようでしたが親子連れが去った後の神前や演奏会は清々しかったのが印象的でした。


友吉鶴心さんは11月8日に国立能楽堂で第24回花一期/友吉鶴心琵琶楽の会を開催します。平日の東京開催で行かれず残念ですが当日の盛会を願っています。

機会があったら小さな子供がいない時にゆっくり薩摩琵琶を聴いてみたいと思います。友吉鶴心さん遠方よりお越しいたたいた中にも失礼があり申し訳ありませんでした。友吉鶴心さんの更なる活躍と薩摩琵琶の普及を願っています。

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