信州大学ギターマンドリンクラブ/第54回定期演奏会

プラネマン2

2017年01月15日 11:30

更新が遅くなり昨年の話しになりますが11月6日にホクト文化ホールで開催された信州大学ギターマンドリンクラブさんの第54回定期演奏会に行ってきました。


僕は40代になり音楽に興味を持つようになり既に200回以上演奏会に行っていますが毎年楽しみにしている風物詩的な演奏会が出来てきました。その中の1つが信州大学ギターマンドリンクラブさんが毎年11月に開催する定期演奏会です。秋にギターマンドリンの繊細な音色を聴くのを楽しみにしています。


第1部はメキシコの作曲家アングロのDIVERTIMENTO.IV.HUAPANGOが演奏されました。イタリア語のDIVERTIRE(楽しい、面白い、気晴らし)を語源にする明るい曲で日本語では嬉遊曲と訳されるそうです。HUAPANGOとはメキシコ民族舞曲の1つでアステカ民族が発祥とされているそうですが会場に来なければ知らなかった素晴らしい曲でした。


2曲目は前奏曲第5番「南風」が演奏されました。作曲家の加賀城浩光さんが与論島に行った時に心地好い潮風を感じながら作曲したそうです。長野市とは縁が薄い南風ですが学生からのプレゼントのような気がしました。


3曲目は久保田孝さんの序曲第1番ハ短調が演奏されました。久保田孝さんは日本マンドリン界を代表する作曲家になるそうですが高校時代に作曲した処女作がこの曲になるそうです。学生の皆様が処女作を演奏するのは意義深いと思いました。


第2部は1年生も参加した56名の大編成になりました。オープニングは映画ウォーターボーイズよりシンクロBOM,BA,YEが演奏されました。シンクロに青春を捧げた少年たちと学生が重なって見え好感が持てました。


2曲目は2005年に発売されたスキマスイッチの全力少年が演奏されました。
3曲目は千と千尋の神隠しの劇中歌あの夏へという曲に歌詞をつけて発売された曲でした。シブリの世界をマンドリンの音色が上手く表現していました。


4曲目は宇宙戦艦ヤマトが演奏されました。この曲はリアルタイムに聴いていたのでテンションが上がりました。マンドリンオーケストラで聴くヤマトも良いものだと思いました。


2部最後はWE,ARE,THE,WORLDが演奏されました。音楽界にチャリティーブームを引き込んだ曲になるそうでプログラムには人と人の繋がりをイメージしながら聴いて欲しいとありましたが学生と地域を繋ぐような素敵な演奏でした。


第3部は水野真人さんによるマンドリンオーケストラのための4章アレグロが演奏されました。

1987年に富山大学マンドリンクラブにより初演されたそうですが30年の時を経て色褪せず学生に弾き継がれていくのは意義深いと思いました。


2曲目は武藤理恵さんによる「月に舞う」が演奏されました。月の神に背いて人間界に降りた妖精と若者の悲しい恋を描いた曲でした。太陽よりも優しく…星影よりも温かく…そんな月の繊細さ…ロマンチックさをギターマンドリンで描いた素敵な曲でした。


最後は丸本大悟さんによる虹彩が演奏されました。ギターマンドリンの美しさが引き出された素敵な選曲でした。

信州大学の皆様は広い長野県内各地に広がるタコ足キャンパスのハンディを乗り越え熱意や友情が感じられた素晴らしい演奏会でした。来年も都合がつけば行ってみたいと思いました。学生の皆様素敵な演奏会をありがとうございました。皆様のギターマンドリンが更に極まることとキャンパスライフの充実を願っています。

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