煌めく柳原の至宝/掘るしんin やなぎはら/塔まり型合子は何を語る?
更新が遅くなり3月の話になりますが3月11日に柳原公民館で開催された遺跡報告会/煌めく柳原の至宝/塔まり型合子は何を語る?に行ってきました。
国道18号線長野東バイパス改築工事に伴う発掘調査で平安時代から江戸時代までの遺構や遺物が確認できたそうですがその中で平安時代の竪穴住居跡から仏具「塔まり型合子」が発見されました。
今回発掘があった箇所は小島・柳原遺跡群と呼ばれる中の南端に位置しこの遺跡群では全国的に数少ない弥生時代の盾が出土、他に弥生時代中期の竪穴住居跡や古墳時代前期の周溝墓が発掘され古い歴史がある場所でした。
塔まり型合子とは蓋のついた容器を指しますが蓋の頭頂部に仏頭の相輪を模したつまみがついたものを言うそうで金属製品では正倉院に10組、法隆寺献納物1組、栃木県日光男体山山頂の発掘調査で見つかった13点があるそうです。
出土状況の解説
全国で25個目の発見
6・2センチ×7・8センチ
日光男体山では13点発掘されたが上と下がセットになったものはなく柳原から発見されたものは価値がある。
正倉院の塔まり型合子の解説
法隆寺のお坊さんの絵に塔まり型合子が描かれている。そこからお香の入れ物と想像されるという解説
柳原の塔まり型合子はほぼ完璧だか一番上がかけている
エックス線を当てての解説がありました。
最後に写真撮影の許可が出たので塔まり型合子を撮させてもらいました。正倉院に残されたものがなぜ柳原にあったのか?柳原には権力者がいたのか?歴史のロマンを感じさせる素晴らしい企画展でした。関係者の皆様素晴らしい企画展をありがとうございました。更に謎が解明されることを願っています。
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