ヌレエフの再来/セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー

プラネマン2

2017年09月23日 23:45

既に公開は終了しましたが9月17日日曜日に長野ロキシーさんで「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン/世界一優雅な野獣」を見に行きました。


ヌレエフの再来と呼ばれ19才で英国ロイヤルバレエ団史上最年少男性プリンシバルとなりながらもその2年後人気のピークで電撃退団した天才バレリーナセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画です。


セルゲイ・ポルーニンは1989年にウクライナ、ヘルソンに生まれました。体操からバレエに転向、裕福な家庭ではなかったですがヘルソンからキエフ国立バレエ学校に入学しました。

学費がかかり父親はポルトガルに出稼ぎに行き祖母はギリシャでヘルパーの仕事をしてセルゲイ・ポルーニンの学費や生活費を稼ぎ母親は身の回りの世話をしていました。


母親は更なる高いレベルで学ばせるためにイギリス、ロイヤルバレエスクールに選考書類を送りました。返事が来なくて諦めていたところ合格通知がきました。受験者が多く1人1人を丁寧に見たために通知が遅れたそうです。


しかし母親はビザがありません。不法滞在をしてセルゲイ身の回りの世話をしようと思いましたがもしも見つかりセルゲイも国外追放されるとマズイのでイギリスにはセルゲイが1人で行きました。


セルゲイは自分のために一生懸命に働く家族に報いるために努力をして頭角を現してきます。そして19才で英国ロイヤルバレエ団史上最年少男性プリンシバルになりました。


しかしセルゲイは両親が離婚したことを知り自分が家族の絆を壊したことに自責の思いを感じ今までバレエ一筋で来た分反動で素行が乱れて行きました。そしていろいろな決まりやプレッシャーに嫌気が差してロイヤルバレエ団を退団しました。


その後ロシアで復活したり家族共によりを戻したりミュージックビデオがYouTube1800万回再生されるなど天才バレリーナの苦悩や復活が見事に描かれた素晴らしいドキュメンタリー映画でした。


劇中で時々写し出されるバレエはまさしく神業で圧巻でした。バレリーナが見ればもっと凄さが分かると思いますが野球やクラシックなど家族の支えで青春を何かにかけた人にぜひ見て欲しいと思いました。


長野市にいながらにして天才バレリーナを見ることができて上映してもらい嬉しく思いました。

関連記事