日本最古級の映画館長野ロキシーさんは今年の12月で創立100周年になり100周年企画の第6弾として邦画戦争映画特集が7月29日から9月1日まで開催されました。
長野市出身の元零戦パイロット原田要さんのドキュメンタリー
リリーフランキーさんが出演したフィリピン戦線における日本軍の苦しみを描いた/野火
1944年の田中絹代さんが出演した/陸軍
1954年公開/二十四の瞳
長野県出身/久保田桂子監督の記憶の中のシベリアが上映されました。
日程が合わず平和への祈り/陸軍/二十四の瞳を見ました。
原田要さんのドキュメンタリーでは中央通りに防空壕を掘ったり風船爆弾を作らされた話や蕎麦屋が食材が入らずうどんを販売したなど戦争時の悲惨な話を聞き現代に生まれて良かったと思いました。
陸軍は息子の出兵時の母親役の田中絹代さんのセリフは無いけど子を思う母親の演技に感動しました。
二十四の瞳は家が貧しく百合の花の弁当箱が欲しかったという話に泣け小さな島に生まれた子供たちも皆平等でないと感じました。
3作品とも見応えがあり見逃した2作品は残念に思いました。他に邦画ではありませんがお盆休みに期間限定でミュージカルミスサイゴンが上映されました。これもベトナム戦争の悲劇で戦争映画特集の番外編になり戦争を考えさせられた特集でした。
個人的には良かったですが一般の方の受けは大丈夫だったのか?と思いました。しかし公開終了後に北朝鮮からミサイルが飛んできて日本もいつ戦争に巻き込まれるか分からなくなり平和な時代は終わったことを感じました。
そして先日の選挙により憲法9条改正は待ったなしになりました。最近ロキシーさんでみた「あぁ荒野」は東京オリンピック後を描いた作品でしたが奨学金が返せなくなった学生が自衛隊に徴兵されるという場面が描かれていました。
最悪のパターンでは現実化もあり得ると思いロキシーさんの戦争映画特集は時代の先を読んでいた感じがしました。
ロキシーさん知的好奇心を満たしてくれた戦争映画特集をありがとうございました。これからもロキシーさんにしか出来ないラインナップに期待しています。