2018年03月11日

第九をバレエで表現した/ダンシングベートーベン/3月16日までロキシーで上映

昨夜3月10日は長野ロキシーさんで上映中のダンシングベートーベンを見て来ました。

故モーリス・べジャール氏によって振り付けられた伝説のダンスがモーリス・べジャール・バレエ団と東京バレエ団、世界的な指揮者ズービン、メータ率いるイスラエルフィルハーモニー管弦楽団の演奏、合唱団、総勢350人が1つになりベートーベンの第九をバレエで表現した伝説のステージの東京公演が上演するまでを描いたドキュメンタリーです。


妊娠が発覚して主演を諦めるバレリーナ、そして若いバレリーナに役を代わられキャリアが中断する悩みと生まれてくる子供に対する期待、父親になる喜び、客席からは分からないバレリーナの舞台裏、必死さに胸が熱くなりました。


ステージの上では隣にいるバレリーナの国籍や肌の色は関係なく人類皆兄弟の精神で打ち込む関係者、ダイジェストですが洗練されたバレエ、バレリーナのためだけでなく第九の精神を踊りに例え描いた感動的な作品で細かな感想よりただ凄い、素晴らしい、芸術とベートーベンの偉大さを描いた作品でした。


この日観客は僕ともう1人だけでした。ゆっくり見れるのは良いのですがこうした作品はもっと注目されて欲しいと思いました。公開は3月16日までです。劇場のスクリーンで迫力のバレエと第九を味わって欲しいと思います。  


Posted by プラネマン2 at 05:23Comments(0)音楽がメインの映画

2017年09月23日

ヌレエフの再来/セルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー

既に公開は終了しましたが9月17日日曜日に長野ロキシーさんで「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン/世界一優雅な野獣」を見に行きました。


ヌレエフの再来と呼ばれ19才で英国ロイヤルバレエ団史上最年少男性プリンシバルとなりながらもその2年後人気のピークで電撃退団した天才バレリーナセルゲイ・ポルーニンのドキュメンタリー映画です。


セルゲイ・ポルーニンは1989年にウクライナ、ヘルソンに生まれました。体操からバレエに転向、裕福な家庭ではなかったですがヘルソンからキエフ国立バレエ学校に入学しました。

学費がかかり父親はポルトガルに出稼ぎに行き祖母はギリシャでヘルパーの仕事をしてセルゲイ・ポルーニンの学費や生活費を稼ぎ母親は身の回りの世話をしていました。


母親は更なる高いレベルで学ばせるためにイギリス、ロイヤルバレエスクールに選考書類を送りました。返事が来なくて諦めていたところ合格通知がきました。受験者が多く1人1人を丁寧に見たために通知が遅れたそうです。


しかし母親はビザがありません。不法滞在をしてセルゲイ身の回りの世話をしようと思いましたがもしも見つかりセルゲイも国外追放されるとマズイのでイギリスにはセルゲイが1人で行きました。


セルゲイは自分のために一生懸命に働く家族に報いるために努力をして頭角を現してきます。そして19才で英国ロイヤルバレエ団史上最年少男性プリンシバルになりました。


しかしセルゲイは両親が離婚したことを知り自分が家族の絆を壊したことに自責の思いを感じ今までバレエ一筋で来た分反動で素行が乱れて行きました。そしていろいろな決まりやプレッシャーに嫌気が差してロイヤルバレエ団を退団しました。


その後ロシアで復活したり家族共によりを戻したりミュージックビデオがYouTube1800万回再生されるなど天才バレリーナの苦悩や復活が見事に描かれた素晴らしいドキュメンタリー映画でした。


劇中で時々写し出されるバレエはまさしく神業で圧巻でした。バレリーナが見ればもっと凄さが分かると思いますが野球やクラシックなど家族の支えで青春を何かにかけた人にぜひ見て欲しいと思いました。


長野市にいながらにして天才バレリーナを見ることができて上映してもらい嬉しく思いました。  


Posted by プラネマン2 at 23:45Comments(0)音楽がメインの映画

2017年08月13日

大スクリーンで見るミス・サイゴンは最高!

8月5日から11日限定で長野ロキシーさんでミュージカルのミス、サイゴンが上映されました。最終日でありお盆休み初日の11日に見に行きました。この映画は初演から25年の節目に初代のキャストも登場した記念公演を劇場版にしたものでした。


予備知識なく見ましたがベトナム戦争時に知り合った現地の女性のヒロインと米兵が時代に振り回されながらもお互いを思い感動的なストーリーでした。そして苦労しながら再会する泣けるミュージカルでした。公演時間は休憩を入れて約3時間、料金も通常の映画より高い2500円でしたが時計を見ることなくストーリーに集中して料金も高いと感じませんでした。


印象的だったのはサイゴン陥落から3周年式典での踊りは凄い迫力でした。サイゴン陥落時に2人が引き離される場面も混沌が伝わり見応えがありました。


ヒロインの許嫁もどこかパク・ヨンハさんに似ていて幽霊になっても現れる哀しさや米兵の奥さんとヒロインのやりとりなど登場するキャストも次第に振り回された哀しさを演じ迫真の演技力でした。


2回目の休息の後で初演のキャストと今回出演したメンバーが同じステージに立つ演出がありました。初代エンジニアを演じた俳優が女性ダンサーが現れた時に「介護要員が来た!」と言ったユーモアセンスは凄いと思えました。


僕の勤務先の元同僚で東京に頻繁にミュージカルを見に行く女性がいました。今回の映画を見てその元同僚が頻繁に東京に行く理由が分かりました。


劇場にいた人と話をする分けではありませんが同じ時間を共有しながら大スクリーンで見たミュージカルは自宅でDVDで見るものとは違った良さがあると思いました。長野ロキシーさん素敵な上映をありがとうございました。これからもオリジナルな企画を楽しみにしています。  


Posted by プラネマン2 at 15:49Comments(0)音楽がメインの映画