2017年09月01日

バレリーナ必見の映画/フェリシーと夢のトゥシューズ

長野ロキシーさんで公開中のフランスの特撮映画フェリシーと夢のトゥシューズを8月15日に見に行きました。


舞台は19世紀末の花の都パリ、ブルターニュ地方の施設で育ったヒロインのフェリシーは11歳、バレリーナを型どったオルゴールを持って施設に預けられバレエに対する強い憧れを持っていました。


フェリシーは同じ施設で知り合ったヴィクターと施設を飛び出しパリに行きました。オペラ座に忍び込んだフェリシーは警備員に見つかりますが掃除婦をしていたオデットに助けられました。


オデットは元バレリーナですが現在はお金持ちのル・オー夫人の家で働いていますが冷飯を食わされていました。


ル・オー婦人は娘カミーユを世界的なバレエ学校の先生メラントゥのクラス入学させますがル・オー婦人に来た入学許可書をフェリシーは無断で持ち出しカミーユに成り済ましてバレエクラスに入りました。


そんなフェリシーの情熱を見たオデットはプライベートでレッスンを行い熱意もあり上達して行きました。入学許可書の来ないことに疑問を持ったル・オー婦人はフェリシーが成り済ましていたことを知り激怒しますがメラントゥの鶴の一声でフェリシーとカミーユがオーディションで対戦することになりました。しかしフェリシーは敗れ施設に強制送還されるのですが…


最近元マラソン選手が万引きしてニュースになりました。アスリートのセカンドキャリアの厳しさを感じましたがオデットのことを思い出していました。


僕は若い頃弱いキックボクサーをして僅か3戦ですがプロのリングに上がりました。オデットとはキャリアが全く違うにしろ格闘技で学んだことを生かしているかと言われれば全くダメでオデットに感情移入して見ていました。


オデットもフェリシーに自分の母親でもないのに…と言われ対立した場面もありましたがオデットがフェリシーとの出会いで輝いたのが嬉しかったです。


カミーユやル・オー婦人は意地が悪く配役として良い味を出してストーリーを盛り上げました。


オペラ座バレエ団芸術監督が振り付けをして本格派スタッフが制作したのでバレリーナの人は特に楽しめると思います。勇気や楽しさを感じ元気になれる映画で劇場の大きなスクリーンで見て良かったと思った映画でした。  


Posted by プラネマン2 at 23:58Comments(0)長野ロキシー/洋画

2016年10月23日

40階建て高層マンションで何が起きたのか?/イギリス映画ハイ・ライズ

既に公開は終了しましたが長野ロキシーさんで公開されたイギリス映画ハイ・ライズを見ました。


医師ラングはロンドン郊外の40階建て高層マンションハイ・ライズに引っ越し25階に住み始めました。ハイ・ライズの20階にスカッシュルーム、15階にスーパーマーケットがあり他にスイミングプールやジムも完備していました。


隣人と親しくなったラングは毎晩のようにパーティーに招かれ新生活を満喫していましたがこのマンションには高層階と低層階に階級や格差がありお互いに牽制しあっていることをラングは知りました。


ある日スイミングプールの使用問題や電力の配給でトラブルが起き低層階の人々の反乱が起きました。25階に住むラングも他人事でなく反乱に巻き込まれて行き…


日本でも格差社会になりつつありこの映画の予告編を見た時にぜひ見たいと思いました。


この映画は96年にデヴィッド、クローネンバーク監督によって映画化されたクラッシュ、コンクリートアイランドに続く3部作になるそうです。


劇中で「低層階の人々は皆借金まみれだ…」「私もお金があれば高層階に住めたのにな…」そんなセリフが出てそこにスポットを当てれば共感する作品になったと思いましたが低層階の人々の反乱が現実離れしていたり高層階から人が落ちたのに警察がこない等…個人的には受け入れられない形になり予告編での期待が高かった分残念に思いました。

人によって見方は違うと思いますが低層階に準じる僕から見てあまり面白みが無い映画と感じそういう意味では期待外れな作品でした。  


Posted by プラネマン2 at 20:53Comments(0)長野ロキシー/洋画

2016年10月22日

スポーツの光と影を描いたイギリス映画/疑惑のチャンピオン

既に公開は終了しましたが長野ロキシーさんで上映されたイギリス映画/疑惑のチャンピオン/勝利への底なしの欲望を見ました。


実在するスーパースター、ランス、アームストロングの功罪に迫る骨太映画でした。


僕は予備知識が無かったですがランス、アームストロングは1971年アメリカ生まれ、25歳の時に脳にまで移転した精巣ガンになりましたが奇跡の回復をして競技に復帰、ワールドカップ、オリンピックと並び世界三大スポーツと言われたツール、ド、フランスで7連覇、シドニー五輪では銅メダルを獲得したスーパースターでした。


自転車競技の迫力が劇場の大きなスクリーンで再現され見応えがありました。スポーツでドーピングについて報道される機会が増えましたがそんな中で自転車競技に限らずスポーツの光と影を見事に描いた…嘘に嘘を重ねてしまうことはスポーツに限らずあると思いますが大袈裟に言えば人間の欲望を描きスポーツの枠を越えた映画だと感じました。

個人的にはアームストロングがもう少しチームの若手の待遇を良くしたり評価していればドーピングは誤魔化せたのではないか…不正を正当化させてはいけませんがアームストロングは癌を克服したことにより人々に夢を与えていたので嘘が暴かれず英雄のままでいて欲しいと思いました。

アームストロングは1度引退して復帰しますがチームの若手と合わず負けた時に気が合わなかった…など批判されました。僕も仕事で息子みたいな年の若手に話をしてウンウン…鼻であしらわれたり挨拶もされず素通りされ本来批判されるべきアームストロングの復帰後の姿を見たら若手の台頭に立場を失ったかつての英雄に自分が重なり何故か悪く言えなくなりました。


アームストロングはドーピング疑惑を報じたマスコミに名誉毀損で訴え勝ちましたがドーピングが発覚後はそのマスコミに賠償命令が下り悪事は始めから手を出さないことが一番だと感じ考えさせられたことが多かった映画でした。  


Posted by プラネマン2 at 20:58Comments(0)長野ロキシー/洋画