2016年10月22日
スポーツの光と影を描いたイギリス映画/疑惑のチャンピオン




実在するスーパースター、ランス、アームストロングの功罪に迫る骨太映画でした。
僕は予備知識が無かったですがランス、アームストロングは1971年アメリカ生まれ、25歳の時に脳にまで移転した精巣ガンになりましたが奇跡の回復をして競技に復帰、ワールドカップ、オリンピックと並び世界三大スポーツと言われたツール、ド、フランスで7連覇、シドニー五輪では銅メダルを獲得したスーパースターでした。
自転車競技の迫力が劇場の大きなスクリーンで再現され見応えがありました。スポーツでドーピングについて報道される機会が増えましたがそんな中で自転車競技に限らずスポーツの光と影を見事に描いた…嘘に嘘を重ねてしまうことはスポーツに限らずあると思いますが大袈裟に言えば人間の欲望を描きスポーツの枠を越えた映画だと感じました。
個人的にはアームストロングがもう少しチームの若手の待遇を良くしたり評価していればドーピングは誤魔化せたのではないか…不正を正当化させてはいけませんがアームストロングは癌を克服したことにより人々に夢を与えていたので嘘が暴かれず英雄のままでいて欲しいと思いました。
アームストロングは1度引退して復帰しますがチームの若手と合わず負けた時に気が合わなかった…など批判されました。僕も仕事で息子みたいな年の若手に話をしてウンウン…鼻であしらわれたり挨拶もされず素通りされ本来批判されるべきアームストロングの復帰後の姿を見たら若手の台頭に立場を失ったかつての英雄に自分が重なり何故か悪く言えなくなりました。
アームストロングはドーピング疑惑を報じたマスコミに名誉毀損で訴え勝ちましたがドーピングが発覚後はそのマスコミに賠償命令が下り悪事は始めから手を出さないことが一番だと感じ考えさせられたことが多かった映画でした。
Posted by プラネマン2 at 20:58│Comments(0)
│長野ロキシー/洋画