2016年10月23日
女子大生が見た古い映画の女優は母親だった…/カンボジア映画シアター・プノンペン


女子大生ソポンは軍人の父親に厳しく育てられ結婚相手を勝手に決められた反動か不良な彼氏と付き合うようになりました。ある日彼氏が敵対する連中に攻撃され古い映画館に逃げ込んだところ昔の映画が上映されていました。驚いたことにその映画の主演女優は若き日の母親でした。
そして映画館の主はその映画に出演していたことと映画の最終シーンが紛失したことを知りました。その頃ソポンの母親は病気で倒れソポンは映画の最終シーンを復興させようと思いました。
映画のラストシーンのために奔走したソポンは父親、母親、映画監督、映画館の支配人…時代に振り回された人々の運命を知ることになり…
個人的には映画館の支配人の過去を断ち切れない思いや時代の流れに乗れない不器用さが他人事に思えず支配人中心にストーリーにのめり込んでしまいました。そしてソポンの母親と映画館の支配人が再会する場面に思わず目頭が熱くなりました。
カンボジアには大弾圧の時代があり映画文化は全て否定され生き難い時代を生きて来たことがスクリーンから伝わってきました。現代の日本も必ずしも住みやすいとは言えないですが平和な分まだ救われていると思いました。
形を変えた反戦映画であり映画文化の素晴らしさを感じた見応えのある映画で見に行って良かったと思いました。カンボジアの早期の復興と映画文化が根付いて欲しいと願いながら家路に着きました。
Posted by プラネマン2 at 20:00│Comments(0)
│長野ロキシー/アジア映画