2018年03月04日

レジェンド山中慎介選手があまりにも不敏です。

3月1日にプロボクシングWBCバンタム級タイトルマッチ/チャンピオンネリ選手に神の左山中慎介選手が挑む試合がありました。この試合は前日軽量でネリ選手が体重オーバーをして試合当日契約体重より重いウエイトで許可されプロボクシングのタイトルマッチでは無い茶番になりました。


僕はレジェンド山中選手と同列に語れませんがキックボクシングのプロのリングで3戦したことがありました。大阪のジムに入り父親の病気で長野市に帰り1年ほどブランクがありましたが所属ジムから西日本の格闘技興行の殿堂大阪府立体育会館で2分3ラウンドのアマチュアのワンマッチをするので出てみないかと言われ出場することにしました。


トレーニングを始めたもののスパーリング不足が心配で試合の1ヶ月前に大阪で開催されたグローブを着ける顔面パンチありの試合に出場していました。


僕は高校時代に通学時に中退した先輩が朝から酔っ払い絡まれ殴られたことがトラウマになり格闘技に強く憧れ心の底では喧嘩に強くなりたいという気持ちがありました。


喧嘩になったら体重差は関係ないからとフェザーの僕は65キロ級で出場しました。ジムでのスパーリングは先輩が手加減してくれたのでこの試合が初めての顔面パンチ有りの実戦でしたがワンツーを食らうと正直痛くて面食らい同時に左ハイキックが飛んで来てやられたと思い秒殺され体重差を実感しました。


僕はこの試合で顔面パンチにビビり大阪府立体育会館でのワンマッチをキャンセルしようと思いましたが派手にやられたら格闘技を諦めようと思い気持ちを改めて出場することにしました。ワンマッチ開始前はビビりましたがパンチが当たっても耐えられ負けながらも2分3ラウンド動け満足感や充実感がプロのリング3戦に繋がって行きました。


僕は格闘技を始める前はたくさん食べてバーベルで筋肉質になり減量をせずに試合すれば良いのではないか?と思っていましたが身長170センチの僕が筋肉を付けて70キロでナチュラルで180センチ70キロの選手にはまず勝てないとKOされて実感し少し体重を落とした方が打撃に対するダメージなど有利になりボクサーや格闘家は増量せずに減量することを体験しました。


2CHやヤフコメではネリ選手が落としても負けていた位に実力差があったという意見が多く残念に思いました。今回山中選手とネリ選手は1・4キロ違いましたがバンタム級の1・4キロを落とすのは地獄の苦しみで批判している人は試しに1・4キロ落としてみればどれだけ大変か分かると思います。ボクシングに限らずキック、柔道、レスリング、ウエイト制で契約体重より1・4キロ多かったら試合は成立しませんがネリ選手は約束しながらそれが出来なかったのだから先に書いたキックや柔道やレスリングの経験者は山中選手を責めないと思います。

僕が以前所属していた連盟で試合当日あるジムの選手たちが交通のトラブルで計量に現れなかったことがありました。当時は携帯が普及しておらず連絡がつかないので関係者はイライラしていました。


僕は主催者にフェザー級の相手なら僕が対戦しましょうか?と名乗り出ました。僕は相手が不在なジムの会長に僕とやらせてくださいと直談判に行きました。


そのジムの会長は僕に体重が何キロか聞き62キロと答えると5キロも違う相手と対戦させられるか!「君はピンピンしていてコイツは減量で数日何も食べていないのに5キロも軽い相手に勝って嬉しいのか!キックは喧嘩やいじめや見せ物ではないぞ!」と一喝されました。


その剣幕に度肝を抜かれた僕は「興行に穴を空けたくなかったので申し訳ありません…」と平謝りしました。

その会長が言いたかったのは契約体重を守ることでリスペクトが生じ蹴り合いや殴り合いというキックボクシングの試合が成立するわけで契約体重という約束を守らないことは勝つために何をしても良い=相手を傷つけても良い=喧嘩や暴力ショーと同じだと言いたかったのだと思いました。


僕は以前2回目の大阪府立体育会館でのワンマッチにエントリーしましたが対戦相手が欠場して不戦勝になったことがありました。その時にフェザー級の僕にミドル級の選手がプラネマン君貴方さえ良ければ試合しませんか?と言われても体重が違い過ぎて苛めになってしまい試合が成立しません。僕がフェザー級の選手に5キロ多いのに対戦しようと言ったことはルールを守っていないのでミドル級から挑戦されたのと一緒、契約体重を守れないことは1・4キロでもミドル級から挑戦でも同じことでそのジムの会長はキックボクシングのルールや選手を守っているのに天下の帝拳プロモーションが日本格闘技キック連盟より粗悪な運営というのは残念でなりません。


例えが違うかもしれませんがマラソンでいえば山中選手は契約通り42・195キロ走ったのにネリ選手はインチキをして40キロしか走っていない…ネリ選手の方がペースが速かったので42・195キロ走ったとしてもネリ選手が勝っただろう…と言っているのと同じだと思います。確かに若いネリ選手の方が有利ですが40キロ過ぎの2・195キロは消耗しており元気な時の2・195キロと同じではなくネリ選手が例え中山選手より速かったとしても同じ距離を走らなければ勝負は語れないと思います。今回も地獄の2・195キロを走っていないネリ選手と走り切った山中選手の疲労度を同列に語っているのはおかしいと思いこの試合はプロボクシングの試合ではなく公開スパーリングで結果は参考にしかならないと言いたいです。


山中選手や奥さんに女々しい…
結果が全てだ…
同じ条件でも山中選手は負けた…と言っているコメントが多々ありますが…


レジェンドの最後はネリ選手に関係ないにしても契約体重を守ってボクシングの試合をしたかった…というのが山中選手の気持ちだったと思います


テレビ放送やチケットの払い戻しが出来ないので体重が違う暴力ショーや殴り合いの見せ物に出場しざる得なかった山中選手がレジェンドの最後としては気の毒でなりません。そして難波のロッキー赤井選手のように大事にならなかったのが何よりも救いでした。


ネリ選手に契約体重を守れなかったら違約金を払えと契約書にあればネリ選手は下剤を飲んででも落としてきたと思いますが契約書にペナルティが無かったから帝拳プロモーションが悪い条件を飲んだという可能性もあり帝拳プロモーションの不手際やネリ選手のプロ意識の無さにレジェンドが振り回され偉大なチャンピオンの最後が重ね重ね気の毒でなりません。


山中選手お疲れ様でした。最後は気の毒でしたが貴方は素晴らしいボクサーでした。引退後のご健康とご多幸と第2の人生の活躍を願っています。


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Posted by プラネマン2 at 22:22│Comments(0)格闘技の話題
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