2018年04月05日
北原里英/犯罪史上最も可愛い11歳殺人犯のその後を熱演/映画サニー32






物語は14年前北海道函館市で11歳の少女がカラオケボックスで同級生をカッターナイフで刺し殺した事件から始まりました。加害者はクラスの写真から直ぐに判明しました。加害者が左手3本と右手2本でポーズをとっていたことからネット上ではサニーと名付けられ犯罪史上最も可愛い11歳としてロリコン層を中心に神格化されていました。
事件から14年後、新潟県で中学教師をしている北原里英さん演じる藤井赤理はストーカーに悩んでいました。ストーカーは逮捕されたものの凶悪なストーカーまで警察の目は届かず24歳の誕生日にストーカーに拉致されました。
藤井赤理は気がつくと雪深い山奥の廃屋にいました。「ずっと会いたかったよ!サニー」と言って近づいてきたのは不気味な中年男、ピエール瀧さん演じる柏原とリリー・フランキーさん演じる小田という男でした。
藤井赤理は同級生を殺害後施設を出て新潟県で教師をしていたところを2人に拉致されたそうです。藤井赤理は雪の中を脱走をしましたが直ぐに捕まりました。柏原と小田はサニーの狂信的な信者を集め暴力と性行為以外は2人で過ごせるシステムを始めました。
しかしサニーに殺された被害者の兄を名乗る男がナイフを持ってサニーに切りかかり一緒にいた医師の男が刺し殺されました。その場に居た人が廃屋上空にドローンが飛んでいてネットで中継されていることを知り廃屋から離れることにしました。それはアクセス数を稼ぎたいユーチューバーがサニーの事件に注目したからでしたが物語は予想を越える展開で進んで行き……
僕は予備知識が無くロキシーさんで上映されるということで観賞しました。主演の北原里英さんはAKB48の関係者だったようです。AKB48には全く興味は無かったですが拉致、監禁、逃走、覚醒、更に波乱とその場を盛り上げる熱演に感激しました。柏原に説教する場面は感激でした
柏原や小田の狂気もストーリーを盛り上げました。現実にうまく対応出来ない柏原や小田に50歳独身の僕は親近感を感じストーリーに飲み込まれ見て良かったと思いました。
この映画は長崎県佐世保市であった同級生を刺し殺した事件をモチーフに描かれているそうです。狭い監禁の現場から人々が狂気になるのは以前ロキシーさんで見た連合赤軍を見ているようでした。加害者の苦悩や現実からはみ出してしまった人々の心の闇を見事に描いた映画で見て良かったと思いました。
Posted by プラネマン2 at 04:36│Comments(0)