2017年10月12日
「リング」中田秀夫監督/レズビアンの世界を描く/ホワイトリリー






若い人や女性には馴染みがない話しですが僕が高校生だった1980年代前半に現在の千石劇場の場所に日活がありました。当時はアダルトビデオやインターネットの動画等が無い時代にロマンポルノを上映していたのが日活でした。1971年に始まり1988年に終了しましたが一定のルールと製作条件を守れば自由に表現できたのでいろいろな作品が出たり監督や俳優が育って行ったそうです。
今回日活創立45年を機会に中田秀夫監督わ世界の中心で愛を叫ぶの行定勲監督等有名な映画監督5人がロマンポルノに挑みました。
総尺80分前後
10分に1回の濡れ場
制作費は全作品一律
撮影期間は一週間
完全オリジナル作品…
この条件で中田秀夫監督や行定勲監督がロマンポルノに挑戦しました。
中田秀夫監督は駆け出しの頃日活ロマンポルノの助手をしたことがあり原点回帰ともいえホラーの引き出しをどうロマンポルノに生かすか楽しみでした。
既に公開が終わっているのでネタバレでいきますが…
山口香緒里さん演じる登紀子は売れっ子陶芸家でテレビに出演したり教室を持っています。しかし夫に死なれてから酒浸りになり売れっ子陶芸家の顔とは別に私生活も乱れていました。
飛鳥凛さん演じるはるかは家出をして行き場の無い頃に登紀子や夫に拾ってもらい一緒に住むようになりました。登紀子の夫が死語はるかは陶芸教室の手伝いをしたりマネージャー的なことをして支えていますが2人は傷をなめあうように禁断の同性愛の関係にありました。
酒の量を控えようとするはるかと飲みたい登紀子、拾ってもらった頃の陶芸の情熱がぶれている登紀子、少しずつ2人の関係が微妙になっていた頃に登紀子は知り合いの有名な陶芸家の息子、町井祥真さん演じるさとるが転がり込んできました。
さとると登紀子の肉体関係をしったはるかは陶芸教室の生徒とトラブルを起こしたりさとるが後釜で陶芸教室を任されることが不満でした。
ある日さとるがはるかを口説いていました。さとるとはるかがキスをしそうになった時に登紀子はそれを目撃して激怒して自分の前で性行為をしろと命じました。お互いにエキサイトして行くさとるとはるかですがそこにさとるの彼女が乱入してきました。
興奮したさとるの彼女はさとるを刺そうとしますがはるかが身代わりに刺されました。
登紀子とはるかが交わる場面で背景が白くなり花が出てくる演出がありアダルトビデオのようなエグい感じがなく美しく感じました。ホワイトリリーとは百合の花という意味で女性の同性愛を描いているそうです。
前半は同性愛の美しさ…さとるが登場した辺りからハラハラドキドキでどんな展開になるのか?スクリーンに釘付けになりました。そして最後の場面、吹っ切れて登紀子の元をさるはるかが感動的でした。
3月8日に中田秀夫監督がロキシーさんに舞台挨拶に来たそうでどんな話があったのか聞いてみたかったです。劇場に行って良かった作品でした。
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Posted by プラネマン2 at 23:11│Comments(0)
│長野ロキシー/邦画